アスペとゲームと君と僕

アスペの息子とゲーム好きな僕との備忘録。

思いがけない事1

そんな昼夜逆転の中学生にも、高校へ行くのか、就職するのか・・・と選択しなくてはいけない時期が来ます。
僕たちは、学校の選択はもちろんの事、将来どうしたいかも全部任せていました。

親は、子供がやりたいことを全面的にバックアップし、道がどれだけ広がっているのかを示してあげなければ・・・。自分が出来る範囲で、子供が精いっぱいやれる状況を作ってあげることが、親の務めだと思っています。

僕はそんなつもりで今までも、これからも接しています。

子の将来を、親が決めるとか、親の希望で子供の選択を変えてしまうというのは、あってはならないと考えています。
勿論、親の言葉は子供にとって、とても大きなものなので出来る限り公平な目で見た感想や意見を伝えねば・・とも思っています。意見というよりもどうすればいいかを、言うべきかなと。
本当は子供から「どうしたらいい?」と質問が来るまで待つべきでしたが、僕らは小・中とあまり待てない親でした。

大学へ行きたいのか、就職なのか、はたまた高校はどこがいいのか。
康ちゃんはそれなりに悩んで、色々資料に目を通していました。

学力としては平均的な子。びっくりするほど特に悪い事もなく、比較的優秀な部分もあり何より受験前の半年ぐらいは、あれだけ勉強しないで昼夜逆転していても、急降下することなく現状維持、教科によっては少し伸びてるところもありました。
それが不思議というか、それが康ちゃんの力なのかな・・と今は思っています。

受験は、僕の頃は私立も公立も1校だったのですが、昨今は2校づつ受けられるようになったのですね。先に受験日が来たのは私立で、家の近所と電車で少しかかるところ。同じ高校を受ける学友達と、時間を合わせて一緒に行くのでもなく、一人が良いというけど不安。「一緒に行けない?」という康ちゃんと、ちょうど受験日が休暇と重なったので、途中までは同行。そうして受けた2校とも合格。

公立高校を選ぶなら、この2校の合格を破棄しなければならないルール。

康ちゃんは、公立に掛けました。
公立の二つのうち、一つは家内の職場からも遠くないので出来ればそちらが受かってほしい。そんな気持ちも僕らにはあったと思います。
少し心配だったのは、やっぱり昼間眠そうなので早く起きて学校へ行く準備が出来るかという事や、面接のときに眠くならないか‥等々。受験日の前日まで昼夜逆転は殆ど変わらず。
この頃は、もう言っても聞かないし、自発的に変わってくれるのを期待しよう・・という気持ちもあって殆ど注意などしませんでした。

卒業式を終え、数日後には受験。その2週間後ぐらいに発表。
試験日はもちろん心配でした。ちゃんと問題に向き合ってるのかな・・とか。最初に受けた公立で面接も何とかこなし、それが良い予習になったらしく次の高校ではソツなくこなせたようでしたが、結果は分かりません。
親子三人で、観に行きました。

番号がありました。

おもわず写真を撮る僕らと、恥ずかしそうにする康ちゃん。
この日は最高の気分で、約束通り、合格後の外食にも出かけ「やったね、康ちゃん凄いじゃない!」と夫婦で褒めちぎりました。

 

その2へつづく。